今回は、SEO が マーケティング の基本であることを示す例として、JK STUDIOの話をもう一度ご紹介します。レストランの詳細な話はコメント欄でオーナーの声を聞いてください。でもまず、この記事の冒頭で押さえるべきポイントは、商品の市場ポジションを決める際には、自然流量（自然検索）が重要だということです。検索されない商品や店舗は、多額のマーケティング費用をかけなければなりません。
えっ？私が倒産寸前のレストランを救ったって？
このレストランは、実際には「もうすぐ閉店する」と言われていたお店でした（オーナーはそう言っていましたが、私はその時点で全く知りませんでした）。ただ、私はこのお店の料理がとても好きだったため、助けたいと思ったのです。ビジネスの問題を解決する第一歩は、ポジショニングの再構築です。もちろん、その時には #STP が登場します。
普段皆さんがどのようにSTPを実践しているかは知りませんが、私の場合、まず #市場区隔 を行う際にSEOの視点を取り入れます。各市場区隔の「キーワード検索量」を最初に考えます。なぜなら、自然検索のない市場区隔に商品を投入しても、多額の広告費をかけないと認知されないからです。
特に、JK STUDIOの地理的条件は非常に不利でした。この店は一方通行の道路に面していて、信義区市政府駅には近いものの、実際の人流が多い信義計画区からは少し離れています。そのため、内装にお金をかけるよりも、特定の目的を持ってレストランに訪れるお客をターゲットにするべきだと考えました。この店舗の周囲500メートル以内には3つの駐車場があり、MRTの出口から徒歩5分で到着します。
キーワード調査を通じて、台北のレストラン、台北のレストランおすすめといった検索量が多いことがわかりましたが、競争も激しいことがわかりました。最終的に「台北の飲み会レストラン」というキーワードを選びました。検索量は程よく、実店舗にとっては十分な検索量です。重要なのは、将来的にキーワード広告を代替する価値が高いことです。
店の自然検索だけじゃなく、主力商品の検索量も重要！
実は、この市場をターゲットにしたのにはもう一つ理由があります。オーナーとの会話の中で、最近新しい料理を開発していることが分かりました。その中の一つが「#トマホークステーキ」です。ただ、その時にはこの新しい料理をメニューに加えるかどうかを悩んでいました。理由は、平価のレストラン路線を取るかどうかを迷っていたからです。でも、私はその時こう言ったんです：「これ、いけます！」
近年、台湾では「トマホークステーキ」の検索量が少しずつ上昇していますが、当時は月間検索量が1,000〜2,000程度でした。しかし、地理的な位置とこの料理を組み合わせて考えると、STP戦略が非常に簡単に整いました。ここは、四人での食事をターゲットにしたレストランで、1人あたり約1,000元（6,000円）の予算です（つまり、四人用のセットメニューは約4,000元（24,000円）になります）。
この店は台北市の #信義区 で、#市府捷運站 に近い場所にあり、#人均千元 のレストランです。しかも、大きなトマホークステーキをメインディッシュとして提供します。食事の写真をSNSにアップすることで自然にシェアが広がり、ブログを書く消費者も「トマホークステーキ」のタグを付けてJK Studioを宣伝してくれます。商品自体が検索量を持っているため、自動的に検索される可能性があり、視覚的な魅力も兼ね備えた流量創造ツールとなります。
オーナーはさらに、かわいらしいトマホーク型のステーキナイフを追加しました。この視覚的なインパクトもあって、店の人気は上昇し続け、ついには支店も増えていったのです。
需要のない商品は作るな！SEOの視点で検索量データが仮説を立証する
だからこそ、SEOがマーケティングの基本だと言いたいのです。授業を行う際に最もよく目にする問題の一つは、多くの人が市場区隔を行う際に、低い検索量の市場や商品のポジションを切り取ってしまうことです。これは決して悪いことではありませんが、後期で広告費用を多く費やしてプロモーションを行う必要があります。
よく耳にするのは、「高頻度・高需要の商品を作れ」ということですが、これはキーワードの検索量に具体的に反映されます。STPを行う際には、SEOのプロセスを市場やターゲットの選定の主な基準に据え、流量を自動的に生み出す市場と商品を創造するのです。つまり、STPや4Pといった構造的なマーケティング手法も、SEOの視点を取り入れなければ、後にもっと多くのマーケティング費用が必要となります。
さて、JK STUDIOは成功したと言えるでしょうか？ 少なくとも、現在では四つの支店を構えるまでになりました。その成功の秘訣は、ある検索量のある市場をターゲットにし、検索量のある特徴的な商品をデザインすることでした。新店を開くたびに、このロジックを遵守しました。良い点は、少なくとも検索量が初期段階で自分の仮説を検証してくれることです。SEOを行う際には「#キーワードリサーチ」が最初のステップですが、これはあらゆるマーケティング計画にも応用できます。特に、すべての企業が多額の予算と時間をユーザーインタビューに費やせるわけではなく、地域のレストランにはそうしたリソースもありません。そのため、検索量からSTPの実行可能性を確認できるのです。
さらに、検索量と検索競争度の分析を通じて、参入しようとしている市場がレッドオーシャンかブルーオーシャンかを事前に確認できます。たとえレッドオーシャンであっても、私たちのユニークなポジショニング（例：「トマホークステーキ」）の検索量が十分かどうかも見極められます。
JK StudioのSTP＋SEOの戦略はこうやって作られた
セグメンテーション（市場細分化）：
「台北レストラン」や「イタリアン・フレンチレストラン」といった、検索量が高いけれど競争が激しい市場は避け、二人以上、特に四人以上での食事ニーズが高い宴会レストランをターゲットにしました。ターゲティング（目標市場選定）：
JK Studioはショッピングとオフィスが立ち並ぶエリアに位置しているので、ターゲットはランチやディナーでの集まりを求めるオフィスワーカーに絞りました。具体的には、「宴会レストラン」での月間検索量1,600と、「台北ビジネスランチ」での月間検索量720＋170ほどの需要を持つ上司や同僚をターゲットにしています。ポジショニング（市場定位）：
競争が激しい信義区で、1人あたり1,000元の価格設定で消費者を魅了し、その立地と便利な交通手段（MRTの出口や近隣の駐車場）をアピールポイントにしています。これにより、目標とする消費者がより簡単にアクセスでき、宴会として選ばれやすくなっています。
0 留言